ADSB補足事項

・正式にはADS-Bで放送型の自動位置情報伝送監視機能を言う。航空機が自ら識別コード、位置、高度、速度、経路意図などを一括送信している
 ものを言う。(1090MHz)

・航空路管制はこのADS-Bのシステムと同様の原理を利用して、地上から質問信号を送り、航空機からの応答で監視をしている。
 通称「2次レーダー」と呼ばれる。

・質問信号1030MHz・応答信号1090MHz

・MODE Sは航空機に対応できるトランスポンダーが搭載されている必要がある。

・通常航空路管制にはMODE A+MODE Cか、MODE Sで対応。指定されたスコークコードをトランスポンダーに入力して自機を識別させる。

・軍用機は正式にはIFF敵味方識別装置を示します。

<MODE>

MODE 用途
MODE 1 友軍機と識別されるための基本警戒コード。(軍用)
MODE 2 機体の個別識別コード。(機種・用途を個別送信するためのコード・軍用)
MODE 3/A 航空機個々の厳密な識別をするためのコード。(スコークコードを応答)(軍民共用)
軍用のMODE 3と、民間のMODE Aは同じ仕様。
MODE 3/C 高度情報のみを送信するコード。(軍民共用)
MODE 4 高度に秘匿化された味方識別用のコード。(軍用)
MODE 5 MODE 4を更に高度化した味方識別コード。(軍民共用)
MODE B 欧州の航空路管制用。(民間用)
MODE D 予備(今後のシステム用)
MODE S

個別識別のレーダービーコン。管制に必要な情報が得られる。(民間用)
地上からの全機質問信号が送信される。
地上に固有の個別アドレスと位置、高度情報を送信する。

自機に近い航空機に対して個別アドレス情報を使用して、個々に個別の質問信号が送信される。

自機に対しての個別の質問に応答する。(データリンクが可能)


2次レーダーは航空路監視レーダーの上部にアンテナが設置されていて、質問信号の送信と航空機からの返信を受信している。