乱気流強度判定基準

JAL、ANAのものです。

・JAL基準

揺れの強さの表現 判定指標 参考
機体の変化 機内の変化 機内サービス
SMOOTH (TB-0) 機体の変化はない。

地上にいるのとはぼ同じような状態。

 
LIGHT MINUS (TB-1) 高度及び、または飛行姿勢(PITH・
ROLL・YAWの3軸)に短時間、軽度の
不規則な変化を生じる。
搭乗者は座席ベルトもしくはショルダー
ハーネスにわずかに締め付けられるように
感じる。固定されていない物品は多少動く
ことがある。
歩行はほとんど支障ない。
支障なくできる。
LIGHT (TB-2) 実施可能であるが注意を要する。
LIGHT PLUS (TB-3) 実施には非常に慎重さを要し、
一時的ではあるが実施を見合わせる
場面もある。
MODERATE (TB-4) 高度及び、または飛行姿勢に中程度
の変化は生じるが、機は常にコント
ロール可能な状態にある。
IASに変化がある。
搭乗者は座席ベルトもしくはショルダー
ハーネスに明らかに締め付けられるように
感じる。固定されていない物品は多少動き
回る。歩行は困難。
実施は困難。
MODERATE
 PLUS (TB-5)
実施はほぼ不可能。
SEVERE (TB-6) 高度及び、または飛行姿勢が大きく
変化する揺れ。IASに変化がある。
機は短時間(にせよ)機能不能と
なる。
搭乗者は座席ベルトもしくはショルダー
ハーネスに激しく押し付けられる。
固定されていない物品は跳ね回る。
歩行は不可能。
実施は不可能。
EXTRAEME (TB-7) 機は激しく揺れ動き操縦不能となる。 構造的な破壊を生ずる恐れがある。  

・ANA基準

揺れの強さの表現 判定指標 参考
機体の変化の状況 機内の変化の状況 機内サービス
SMOOTH 機内の変化は全く、もしくはほとんどない。 地上にいるのとほぼ同じような状態で
ある。
支障なく実施できる。
LIGHT
MINUS
LIGHTに分類される揺れの強さのうち、比較的軽微な揺れについてはLIGHTの表現を
付加することも可能。
LIGHT 高度および、または飛行姿勢(PITCH・
ROLL・YAWの3軸)に短時間、軽度の
不規則的な変化を生じるが、IASに大きな
変化はなく、操縦の困難性は感じない。
搭乗者は座席ベルトもしくはショルダー
ハーネスに僅かに締め付けられるように
感じる。固定されていない物品は多少
動くことがある。歩行に支障はないが、
注意を要する。
実施可能ではあるが、特に熱い
飲食物の提供には注意を要する。
LIGHT
PLUS
LIGHTに分類される揺れの強さのうち、比較的強めの揺れについてはPLUSの表現を
付加することも可能。
実施には非常に注意を要し、
一時的ではあるがサービスの
内容や方法を変更したり、
見合わせることもある。
MODERATE 高度および、または飛行姿勢に中程度の
変化は生じるが、機は常に操縦可能な
状況下にある。IASに変化がある。
搭乗者は、座席ベルトまたはショルダー
ハーネスに明らかに締め付けられる感じ
を受ける。固定されていない物体は動き
回る。歩行は困難である。
実施は困難。
SEVERE 高度および、または飛行姿勢が大きく
急変する。IASに大きな変化がある。
機は操縦不可能な状態になることがある。
また航空機の耐空性に影響を及ぼす可能性
がある。
搭乗者は、座席ベルトもしくはショルダー
ハーネスに激しく押し付けられたり、
無重力に近い状態に陥る。
固定されていない物体は飛び跳ね回る。
歩行は不可能である。
実施は不可能。